宿題内容から考える学力と適性(3)

https://createbase.jp/2023/04/26/%e5%ae%bf%e9%a1%8c%e3%81%ae%e9%87%8f%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6%e3%80%9c%e4%bd%93%e9%a8%93%e8%a8%98%e3%80%9c/

↑の微妙な体験談をはさみつつも言いたかったこと。

「一般的に大手塾の宿題は終わるものではない」ということです。

もちろん、余裕をもって終わる方もいるでしょう。なので、以下のお話へ。

「宿題が終わる」という概念

どういう状態が「宿題が終わった」ことになるのは議論の対象になりますね。

1 とりあえず表面上は欠陥がない状態にする

とりあえず「提出しました」という状態。手段は、答え丸写しとか笑

2 一通りは真面目にやる

とりあえず、一通り解いてみて、間違えた問題は訂正、わからなかったところは答案を参考にするなりして、1度は仕上げた状態をいいます。

3 ほぼ完璧に仕上げる

2の状態からさらに、間違えた部分については、時間をおいてやり直し、最終的にもう1度確認を入れる程度のものです。

今の状態は?

「塾の宿題?そんなもん余裕で終わるよ」って感じの方の多くは、2です。これに対して、我々が要求するレベルというのは3よりさらに上です。間違えた問題に関しては、1ヶ月・3ヶ月等の期間をおいて、やり直し。

極論、できる問題なんてどうでもいいのです。できない問題こそ、成長に必要なわけで。しかし、ある程度学力が上がってしまうと、「できない問題を発見するために、大量のできる問題を解かなければならない」という事態が発生します。

復習テストに向けた宿題処理

復習テストはいい点取りたいし、授業を受けている以上はいい点数を取るべきです。クラス編成にも関係してきますし。ただ、点数を求めるがゆえに、宿題の処理がいい加減になってしまっては本末転倒なのです。

宿題を実質的にきっちりやってきたかというチェックに関しては、表面上は宿題プリント等のチェックOKですが、実質的な理解は、復習テストの点数によって評価されることになります。与えられた期間は1週間。少なくとも3科目あるわけです。それに加え、その他の講座も。キッチリ仕上げるのって、やっぱり無理じゃないですか?

授業というもの

「授業は集中して聞きなさい」。10歳そこそこのお子様に、1時間もしろなんて、まあ無理と思ってます。もちろん、授業を行うにあたり、先生方は「どうしたらお子様たちに伝わるか」等、日々試行錯誤を重ねていらっしゃいます。どれだけ内容が面白くても、どれだけ内容が興味深くても、全員が全員、そして全部が全部を集中して聞くなんて、やっぱり不可能なんだろうなと。だって、集団授業だとさまざまなお子様がいらっしゃるから。

授業の理想的なの受け方

「自分が必要なところだけ集中して聞く」です。少々の無駄は仕方ありません。だって、費用という面で集団授業による恩恵があるから。ただ、どこが「自分にとって必要か」というのがこれまた難しい点ではあります。

まとめ

以下、少々乱暴なまとめ方になります。

授業というものには、どのお子様に対しても多かれ少なかれ「無駄」が発生するものです。

学力の足りているお子様

宿題がサラっとできてしまうケースです。授業で自らが必要なところに集中すればいいと思います。場合によっては、予習してしまってから授業に参加するのもありかと。

学力が不足しているお子様

復習主義を採用している以上、本来想定されているのがこのケースです。授業を聞きながら、ノートをとって、帰宅後、ノートを見返しながら、問題解いて。基本問題はそれなりに解けて、練習問題あたりでつまづき始める感じかと。正直、まあ大変です。

学力が大幅に不足しているお子様

宿題の基本問題的なものからつまづいているケースでは、授業中わけわからなくなり、聞いていないことが多いです。完全に無駄です。

クリエートベースは、大阪・梅田にて難関中学校への受験対策をおこなっている個別指導塾です。クリエートベースでは、授業形式ではなく、生徒が個別にテキストの問題を解くことを中心とした問題演習方式を採用しております。
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