↑の微妙な体験談をはさみつつも言いたかったこと。
「一般的に大手塾の宿題は終わるものではない」ということです。
もちろん、余裕をもって終わる方もいるでしょう。なので、以下のお話へ。
「宿題が終わる」という概念
どういう状態が「宿題が終わった」ことになるのは議論の対象になりますね。
1 とりあえず表面上は欠陥がない状態にする
とりあえず「提出しました」という状態。手段は、答え丸写しとか笑
2 一通りは真面目にやる
とりあえず、一通り解いてみて、間違えた問題は訂正、わからなかったところは答案を参考にするなりして、1度は仕上げた状態をいいます。
3 ほぼ完璧に仕上げる
2の状態からさらに、間違えた部分については、時間をおいてやり直し、最終的にもう1度確認を入れる程度のものです。
今の状態は?
「塾の宿題?そんなもん余裕で終わるよ」って感じの方の多くは、2です。これに対して、我々が要求するレベルというのは3よりさらに上です。間違えた問題に関しては、1ヶ月・3ヶ月等の期間をおいて、やり直し。
極論、できる問題なんてどうでもいいのです。できない問題こそ、成長に必要なわけで。しかし、ある程度学力が上がってしまうと、「できない問題を発見するために、大量のできる問題を解かなければならない」という事態が発生します。
復習テストに向けた宿題処理
復習テストはいい点取りたいし、授業を受けている以上はいい点数を取るべきです。クラス編成にも関係してきますし。ただ、点数を求めるがゆえに、宿題の処理がいい加減になってしまっては本末転倒なのです。
宿題を実質的にきっちりやってきたかというチェックに関しては、表面上は宿題プリント等のチェックOKですが、実質的な理解は、復習テストの点数によって評価されることになります。与えられた期間は1週間。少なくとも3科目あるわけです。それに加え、その他の講座も。キッチリ仕上げるのって、やっぱり無理じゃないですか?
授業というもの
「授業は集中して聞きなさい」。10歳そこそこのお子様に、1時間もしろなんて、まあ無理と思ってます。もちろん、授業を行うにあたり、先生方は「どうしたらお子様たちに伝わるか」等、日々試行錯誤を重ねていらっしゃいます。どれだけ内容が面白くても、どれだけ内容が興味深くても、全員が全員、そして全部が全部を集中して聞くなんて、やっぱり不可能なんだろうなと。だって、集団授業だとさまざまなお子様がいらっしゃるから。
授業の理想的なの受け方
「自分が必要なところだけ集中して聞く」です。少々の無駄は仕方ありません。だって、費用という面で集団授業による恩恵があるから。ただ、どこが「自分にとって必要か」というのがこれまた難しい点ではあります。
まとめ
以下、少々乱暴なまとめ方になります。
授業というものには、どのお子様に対しても多かれ少なかれ「無駄」が発生するものです。
学力の足りているお子様
宿題がサラっとできてしまうケースです。授業で自らが必要なところに集中すればいいと思います。場合によっては、予習してしまってから授業に参加するのもありかと。
学力が不足しているお子様
復習主義を採用している以上、本来想定されているのがこのケースです。授業を聞きながら、ノートをとって、帰宅後、ノートを見返しながら、問題解いて。基本問題はそれなりに解けて、練習問題あたりでつまづき始める感じかと。正直、まあ大変です。
学力が大幅に不足しているお子様
宿題の基本問題的なものからつまづいているケースでは、授業中わけわからなくなり、聞いていないことが多いです。完全に無駄です。