わからない問題にかける時間

わからない問題に出会ったときに、どれぐらいの時間をかけるかというのは永遠の課題のような気がします。

わからない問題を考え続けたところで、効率は悪いし、ダラダラしますよね。あまりいいことがないように思えます。

かといって、中学への算数の「学力コンテスト」とかは時間制限がなく、1時間ぐらいまでの制限時間を想定していたり。算数オリンピックでもファイナルだと1問15分。

とはいうものの、入試問題は長くて60分で、1問あたり4分とか5分だったりとか。

どの時間にどう合わせればいいかは、なかなか難しいですね。

実際に、わからないから、解答を見るでは思考力?が鍛えられないし、永遠と考えていたところで、効率的に学力が上がるわけでもないでしょう。

これについては、暗記により解くべき問題なのか思考により解くべき問題かという分類がまずあります。

とりあえず今回はかける時間について書いていこうと思います。

暗記により解くべき問題

こんなもの考えているだけ無駄です。例えば、昆虫の名前。入試問題であまり聞かれることはないものの、「カブトムシ」という名称なんて、考えたところで出てくるわけもありません。なので、速攻答えみてください。

思考による解くべき問題

これは解くための武器がそろっている場合とそろっていない場合に分けられます。

武器がそろっている場合

要するに未習範囲が終了している場合ですよね。要するに「「学習した」とされているものを使えば、無理なく解けるよね」という状態であるといえます。本当に理解しているのならば、実際に無理なく解けます。ほとんどの学習は、本当の意味で「武器がある」状態にするものです。

最初に概念や基礎知識を学び、そこから使えるようにし、使いこなせるようになる。

これこそが「武器がある」という状態です。

もし仮に、本当に武器がある状態なら、絶対に解けるはずですので、解いてください。結局のところ、「今やる問題かそうででないか」の分類につながりますね。

武器がそろっていない場合

何でもいいのですが、たとえば、「約数の個数や和をだしましょうね」というとき、素因数分解しますよね。もはや公式化されているようなレベルのものです。

もし仮に「約数の個数や和」の問題をみたときに、「えーと、素因数分解して、組み合わせがこうだから、+1してかけ合わせ、個数を求め、和は面積でいいよね」というようなことを、ある程度の時間で思いつくお子様。まさにモンスター級でしょう。

普通は無理かと。じゃあ暗記だよね?って話になるかもですが、この公式を導き出す過程が重要だったりします。よくありがちな問題ですが、「九九の答えの合計は?」と同じ問題です。どちらか理解していれば、もう片方も同じというお話です。

ここまでのまとめ

一概に「この場合はこう」っていうのはないのですが、ある程度の基準はあります。それは学習の形態、例えば大手塾による集団授業によるものなのか、うちのような演習形式によるものなのかにもよりますが、とりあえずのところ、かける時間どうこうの前に、上記の分類の方が大切ということになりますね。

つづく

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