願書の封筒の書き方はどうすればいいのか。願書はどのように提出するのが正しいのか。封筒の色や縦書き・横書きはどちらを選べばよいのか。
本記事をご覧の方は、中学受験における入学願書の提出方法について、さまざまな疑問や不安を抱えていらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、入学願書の入手方法から提出までの一連の流れについて、以下の5点を詳しく解説します。
- 入学願書の入手方法
- 入学願書の正しい記入方法
- 願書を入れる封筒の書き方
- 提出時の注意点と確認事項
- 出願後から試験当日までの準備
本記事をご覧いただければ、入学願書の提出に関する不安が解消され、ミスのない確実な出願手続きが行えるようになります。
中学受験において重要な願書提出を正しく行い、お子さんが安心して試験に臨めるよう、ぜひ参考にしてください。
目次
入学願書とは
入学願書は、志望校の受験資格を得るために必要不可欠な公式書類です。中学受験では、この願書の提出をもって正式な受験手続きが完了します。
願書には、志願者(受験生)の基本情報や保護者の連絡先、出身小学校の情報など、重要な個人情報を記入する欄があります。また、志望する学校や受験する試験の種類(一般入試・推薦入試など)も指定する必要があります。
近年では、インターネット出願システムを導入している学校も増えていますが、従来の紙の願書を併用しているケースも多く見られます。どちらの方式であっても、記入する情報に誤りがないよう、十分な確認が必要です。
願書の提出は受験の第一関門です。記入漏れや間違いがあると、最悪の場合、受験資格を失うこともあります。そのため、募集要項をしっかりと確認し、学校が定める提出期限に余裕をもって準備することが大切です。
入学願書はどこでもらえるのか
入学願書の入手方法は主に4つあります。
- 中学校の公式サイトから請求する
- 中学校の窓口での直接入手する
- 学校説明会・オープンスクールで入手する
- 書店で購入する
それぞれの方法にメリット・デメリットがありますので、自分に合った入手方法を選びましょう。特に締切が迫っている場合は、確実に入手できる方法を選ぶことが重要です。
中学校の公式サイトからの請求する
志望校の公式サイトから願書を請求するのは、一般的な入手方法のひとつでしょう。
パソコンやスマートフォンから24時間いつでも請求が可能で、願書一式を自宅まで郵送してもらえます。さらに学校によってはPDFでダウンロードすることも可能です。
この方法であれば、願書と一緒に、最新の募集要項や入試に関する重要なお知らせなども確実に入手できるメリットもあります。ただし、郵送の場合は到着まで数日かかることを考慮して、余裕を持って請求することが大切です。
また、インターネット出願に対応している学校では、願書請求と同時にWeb出願の案内も確認できます。
中学校の窓口での直接入手する
中学校の窓口で直接願書を受け取る方法は、最も早く確実な入手方法です。窓口では入試担当者から直接説明を受けられ、不明点があればその場で質問することができます。
ただし、窓口の受付時間が限られていることや、遠方の場合は訪問が難しいというデメリットがあります。訪問前に必ず受付時間を確認し、身だしなみを整えて訪問することをおすすめします。
直接訪問による願書受け取りは、入試に関する最新情報や学校の様子も確認できる貴重な機会となるでしょう。
学校説明会・オープンスクールで入手する
学校説明会やオープンスクールは、願書の入手と学校情報の収集を同時に行える効率的な機会です。入試説明や学校施設の見学、在校生との交流など、学校の特色を直接知ることができます。
また、入試担当の先生から願書の書き方についての詳しい説明を聞けることもあります。さらに説明会では、その場で願書を受け取れるだけでなく、入試に向けての具体的なアドバイスも得られる貴重な機会となります。
特に受験生にとっては、実際の学校の雰囲気を体感できることで、志望校としての適性を判断する良い機会にもなるでしょう。
書店で購入する
一部の書店では入学願書を販売しています。特に受験シーズンになると、主要な書店の教育関連コーナーに願書コーナーが設けられていることが多いです。書店での購入は、急いで願書が必要な場合に即日入手できる便利な方法です。
ただし、すべての学校の願書を取り扱っているわけではなく、在庫状況も書店によって異なります。そのため、購入前に電話で在庫を確認しましょう。また、書店では最新版が置かれているかを確認することも重要です。
特に人気校の願書は早めに売り切れることもあるため、入手を検討している場合は、なるべく早めの購入をおすすめします。
入学願書の書き方
入学願書は受験の出発点となる重要な書類です。誤記載や記入漏れがあると、最悪の場合、受験資格を失う可能性もあるため、細心の注意を払って記入する必要があります。
以下の5つのポイントを意識して、丁寧に作成していきましょう。
- 募集要項を確認し下書きする
- 適切な筆記用具を使用する
- 証明写真を準備する
- 正確な情報の記入を心がける
- 訂正方法は正しく行う
また、記入前に必ず募集要項をよく読み、学校独自の記入ルールがないかも確認しましょう。
募集要項を確認し下書きする
願書記入の第一歩は、同封されている募集要項をしっかりと確認することです。
特に記入上の注意事項は必ず目を通し、学校独自のルールがないかチェックしましょう。実際の記入前には、必ず下書き用紙やコピーを使って練習するのがポイントです。
下書きの際は鉛筆を使用し、薄く書いて消しやすくするのがコツです。特に漢字の間違いや住所の番地の記載順序などは、下書きの段階でしっかりと確認しましょう。また、お子さん自身が書く場合は、親御さんも必ず目を通し、記入内容に誤りがないか確認することが重要です。
特に学校名や住所などの公的な情報は、インターネットで調べるだけでなく、必ず公式の情報と照らし合わせて確認してください。学校によっては特殊な書式や記入方法を指定している場合もあるので、募集要項は最低でも2回は読み返すことをおすすめします。また、下書きは1回だけでなく、時間を置いて2回程度行うことで、より確実に間違いを防ぐことができるでしょう。
適切な筆記用具を使用する
願書の記入には、必ず黒のボールペンを使用します。フリクションペンなどの消える可能性があるものは使用できません。また、サインペンやマジックペンもインクが裏移りしてしまう可能性があるため適していません。
記入の際は、字の太さが0.7mm程度の一般的なボールペンがおすすめです。また、記入前にボールペンのインク切れがないか確認し、予備のペンも用意しておくといいでしょう。
特に重要なのは、途中で筆記具を変える必要が出てしまった場合は、同じメーカーの同じ種類のボールペンを使用することです。同じ書類の中でインクの濃さや字の太さが異なると、全体の印象が悪くなってしまいます。
また、高級なボールペンよりも、書き慣れた一般的なボールペンの方が安定した字が書けることが多いため、普段から使用しているものを選びましょう。
証明写真を準備する
願書に貼付する証明写真は、3ヶ月以内に撮影された正面向き、上半身、無帽、無背景のものを使用します。サイズは一般的に4cm×3cmですが、学校によって指定が異なる場合があるので必ず確認してください。
写真は受験時の本人確認に使用されるため、髪の毛で顔が隠れないように注意が必要です。また、証明写真は入学後の学生証に使用される場合もあるため、襟付きの白シャツなど清潔感のある服装で撮影しましょう。写真の裏面には必ず氏名を記入し、のりでしっかりと貼付します。写真を複数枚準備する場合は、同じ写真を使用することが望ましいでしょう。
証明写真の撮影は、専門の写真館で行うことをおすすめします。コンビニなどの証明写真機では、光の加減や表情の調整が難しく、必ずしも良い写真が取れるとは限りません。
写真館では、プロのカメラマンが適切なアドバイスをしてくれ、受験用の証明写真として相応しい仕上がりになります。また、データでの保存も可能なため、追加で写真が必要になった場合にも対応できます。
撮影時期は、提出日直前ではなく比較的余裕のある時期に済ませておくのがいいでしょう。
正確な情報の記入を心がける
願書への記入は、漏れや誤りのないよう正確に行うことが重要です。
住所は都道府県名から省略せずに記入し、学校名などは正式名称を使用します。同じ内容を複数回記入する場合でも、「〃」「同上」などの省略はせず、すべて記入するようにしましょう。
数字に算用数字か漢数字かの指定がある場合は、それに従います。指定がない場合は、一般的に横書きは算用数字、縦書きは漢数字を使用します。また、氏名のフリガナは、濁点や半濁点も一マスとして記入するなど、細かい指示にも注意を払いましょう。
特に注意が必要なのは、数字の書き方です。「1」と「7」、「4」と「9」など、似ている数字は特に丁寧に書く必要があります。また、住所や電話番号などの数字は、入力ミスを防ぐため、記入後に必ず読み上げて確認することをおすすめします。
電話番号やメールアドレスなども、日常的に使用しているものを間違いのないように記入しましょう。緊急連絡先として記入する電話番号は、確実に連絡が取れる携帯電話の番号を記入することが重要です。
訂正方法は正しく行う
願書の記入を間違えた場合、修正液や修正テープは使用できません。二重線で消し、その上から正しい内容を記入します。また、訂正印が必要な場合は、かすれることなくきちんと押印しましょう。
大きな間違いや多数の訂正がある場合は、新しい願書で書き直すことをおすすめします。特に氏名や生年月日などの重要な情報の訂正は避けるべきです。また、訂正が多いと印象が悪くなるため、できるだけ丁寧に記入することを心がけましょう。訂正の際は、親御さんもしっかり確認することが大切です。
訂正の方法は学校によって異なる場合があるので、必ず募集要項で確認してください。訂正印の押し方(誤字の上か横か)や、訂正可能な箇所の制限がある場合もあります。また、一つの項目に複数の訂正がある場合は、新しい願書での書き直しを検討しましょう。
特に、志望理由や自己アピールなどの文章を記入する欄は、内容が重要なため、訂正のない状態で提出することが望ましいです。提出前に、親御さんや先生に確認してもらい、誤字脱字がないかを確実にチェックしましょう。
願書を入れる封筒の書き方
入学願書の提出の際、封筒の書き方も重要なポイントです。以下の5つのポイントを押さえて、間違いのない封筒作成を心がけましょう。
- 宛名や「御中」を正しく書く
- 願書在中を朱書きで記載する
- 裏面に差出人情報を記入する
- 返信用封筒を準備し記入する
- 正しく封をする
ここでは、これらのポイントについて詳しく解説していきます。
宛名や「御中」を正しく書く
封筒の表面には、学校名を正確に記入します。
特に、学校の正式名称を使用することが重要です。「学校法人○○学園」など、正式名称が長い場合でも省略せずに記入しましょう。また、校名の後ろには「御中」をつけるのが一般的です。
学校側が用意してくれる封筒を用いる場合、封筒に「行」と印刷されているため、これを二重線で消して「御中」と訂正します。その際、訂正印は不要です。また、宛名は封筒の中央に書くようにし、左右の余白を均等にして見やすく整った印象になるよう心がけましょう。
特に気を付けたいのは、インターネットで調べた学校名をそのまま使用せず、必ず募集要項や学校のホームページで正式名称を確認することです。また、宛名書きには濃い黒のボールペンを使用し、にじみのない文字で丁寧に書くことを心がけましょう。
願書在中を朱書きで記載する
封筒の表面には「願書在中」という文字を、赤字で記入します。縦書きの場合は宛名の左下、横書きの場合は右下に書くのが一般的です。文字は大きめに書き、枠で囲むことで目立つようにします。赤ペンは細すぎるものを避け、適度な太さのものを使用しましょう。
赤字は目立つ色なので、特に丁寧に書くことが大切です。また、「願書在中」の文字を囲む枠線は定規を使ってまっすぐに引くようにします。さらに枠は二重線にすることで、より見やすくなります。インターネット出願の場合でも、書類を郵送する際には同様に「願書在中」と記載します。
また、赤ペンは事前に試し書きをして、にじまないことを確認してから使用しましょう。
裏面に差出人情報を記入する
封筒の裏面には、差出人の情報を記入します。志願者(受験生)の郵便番号、住所、氏名を順に書きます。住所は都道府県名から省略せずに記入し、マンション名や部屋番号まで正確に記載しましょう。
文字は小さすぎず、読みやすい大きさで書くことが大切です。また、郵便番号の枠があらかじめ印刷されているものの場合、はみ出さないように注意深く記入します。保護者名は基本的に記入する必要はありませんが、学校の指示がある場合は従いましょう。
差出人の情報は配達の際に重要となるため、特に正確に記入する必要があります。アパートやマンションの場合、建物名や部屋番号の書き方にも注意が必要です。また、郵便番号の記入は数字を読みやすく、特に「1」と「7」、「4」と「9」など、似ている数字は区別しやすいように書きましょう。
返信用封筒を準備し記入する
返信用封筒は、学校指定のものがある場合はそれを使用します。指定がない場合は、長形3号(長3)の封筒を使用するのが一般的です。
返信先の宛名には志願者の住所、氏名を記入し、「様」を付けます。自分に「様」をつけるのは違和感があるかも知れませんが、「様」をつけなかったり「行」などと記載したりすると学校側に訂正する手間をかけさせてしまうため、「様」と記載した方が親切な対応になります。
そして、返信用封筒には必ず指定された金額の切手を貼り、はがれないようにしっかりと貼付しましょう。切手は発送前にも必ず金額を確認し、不足のないようにすることが大切です。
正しく封をする
封筒の封をする際は、のりをしっかりと付けて確実に封をします。セロハンテープは使用せず、きれいに貼り合わせることが重要です。封をした後、裏面の合わせ目に「〆」の字を書きます。
「〆」は、封筒の継ぎ目を中心に、バランスよく書きましょう。のりは端までしっかりと付け、途中で開いてしまうことのないように注意します。また、封をする前に、必要書類が全て入っているか、もう一度確認することをおすすめします。重要な書類の場合は、控えとしてコピーを取っておくと安心です。
のりは速乾性のものを使用すると、乾燥を待つ時間が短縮できます。また、のりが多すぎると封筒がシワになる原因となるため、適量を心がけましょう。
封筒を封をした後は、両面をもう一度見直し、汚れや折れがないことを確認しましょう。
願書や封筒に関する気になる質問
願書の提出に関して、多くの受験生や親御さんから寄せられる質問についてまとめました。封筒の色や記入方法など、細かな部分で迷うことも多いと思います。
以下の3つの質問は特によく聞かれる内容です。
- 封筒の色は茶色と白どちらが良いのか
- 縦書きと横書きについて
- ファイルやクリップなどは使うべきか
基本的なルールを押さえつつ、学校独自の指示がある場合はそちらを優先することを忘れないようにしましょう。
封筒の色は茶色と白どちらが良いのか
入学願書を入れる封筒の色について、茶色と白のどちらを選ぶべきか悩む方は多いです。
色に関しては基本的にはどちらでもかまいません。茶色の封筒を使用するのが一般的ですが、中身が透けない加工が施されているのであれば白色でも問題ありません。
ただし、学校指定の封筒がある場合は、必ずそちらを使用します。指定がない場合でも、募集要項に封筒の色の指定がないかよく確認しましょう。白い封筒しか指定がない場合は、それに従います。また、角形2号サイズが標準ですが、これも募集要項で確認が必要です。
さらに封筒を購入する際は、一枚だけでなく予備を含めて数枚購入しておくことをおすすめします。
縦書きと横書きについて
願書の封筒における縦書きと横書きの選択は、多くの受験生が迷うポイントです。
基本的なルールとしては、宛名は縦書きが一般的です。これは日本の伝統的な手紙の書き方に従っているためです。
ただし、学校が用意した専用封筒に横書きの枠が印刷されている場合は、それに従って横書きで記入します。その場合、差出人の住所と氏名も、封筒の裏面に横書きで記入しましょう。
特に注意が必要なのは、学校からの指示がある場合です。募集要項や願書に書き方の指定がある場合は、必ずその指示に従いましょう。迷った場合は、学校に直接問い合わせることをおすすめします。
ファイルやクリップなどは使うべきか
願書をファイルに入れたり、クリップでまとめたりすることについては、基本的に避けるべきです。
これは、学校側の事務作業の効率を考慮してのことです。ファイルやクリップを外す手間が増えるだけでなく、書類が傷む可能性もあります。
同じ理由でホッチキスの使用も避けたほうがいいでしょう。提出書類は、募集要項に記載された順番通りに重ねて封入するだけで十分です。
また、願書を折り曲げたり、シワを付けたりしないよう注意が必要です。提出書類は、封筒に入れる前に順番と向きを確認し、そのまま封入します。丁寧に封入することで、学校側の処理もスムーズになるでしょう。
封筒を出す前の注意点
願書を封筒に入れて提出する前の最終確認は非常に重要です。一度提出してしまうと取り戻すことはできないため、確認作業は慎重に行う必要があります。
以下の3つのポイントを押さえて、提出前の最終チェックを行いましょう。
- 出す前に最終チェックをする
- 提出期限を確認し厳守する
- 簡易書留で郵送する
特に提出期限の確認は、受験資格に関わる重要事項なので、十分注意が必要です。
出す前に最終チェックをする
願書提出前の最終チェックは、必ず時間に余裕を持って行いましょう。
記入漏れや記載事項の間違い、必要書類の不足がないか、チェックリストを作成して確認することをおすすめします。特に、氏名や生年月日などの基本情報は複数回確認が必要です。
チェックのポイントとして、「様」「御中」の使い分け、訂正箇所の確認、証明写真の貼り付け状態、必要な押印の有無などがあります。また、封筒の宛名や差出人情報も再確認しましょう。お子さんだけでなく親御さんも一緒にチェックを行うことで、より確実な確認ができます。
一度封をした後でも、不安な点があれば開封して確認し、新しい封筒で出し直すことをおすすめします。最終チェックは焦らず、落ち着いて行うことが重要です。
チェックリストは募集要項をもとに作成し、複数の提出書類がある場合は、それぞれの書類について細かくチェック項目を設定しましょう。
提出期限を確認し厳守する
願書の提出期限は、「消印有効」と「必着」の2種類があります。
「消印有効」は指定された日付までの消印があれば有効、「必着」は指定された日時までに学校に到着している必要があります。この違いを正確に理解し、余裕を持った提出を心がけましょう。
特に「必着」の場合は、郵便事情や天候による配達の遅延なども考慮し、到着見込みが遅くても期限の2~3日前になるよう投函することをおすすめします。年末年始や連休前は配達に通常よりも時間がかかる可能性があるため、さらに余裕を持った提出が必要です。
提出期限に関する情報は、募集要項で複数回確認することが重要です。また、学校のホームページでも最新情報をチェックしましょう。不測の事態に備えて、学校の入試担当窓口の連絡先も控えておくと安心です。もし、提出がぎりぎりの日程になる場合は、郵便局の集配時間も事前に確認しておくこともおすすめです。
簡易書留で郵送する
願書の郵送方法として、多くの学校が簡易書留を指定しています。
簡易書留は、配達状況を追跡できる上、万が一の紛失時にも補償があるため、重要書類の送付に適しています。料金は普通郵便より高くなりますが、安全性を考えれば必要な投資です。
簡易書留の受領証は、願書が確実に投函されたことを証明する重要な書類となります。受領証は受験票が届くまで大切に保管しましょう。また、追跡番号を控えておくことで、インターネットで配達状況を確認することができます。
簡易書留はポスト投函ができないため、必ず窓口に持っていって手続きを行います。また、複数校に出願する場合は、受領証が混同しないよう気をつけて管理しましょう。
出願後から試験当日までに意識するべきポイント
願書提出後から試験当日までの期間は、受験生にとって最も緊張する時期です。この時期を効果的に過ごすことが、本番での実力発揮につながります。
以下の3つのポイントを意識して、試験に向けた最終準備を整えていきましょう。
- 学習の総仕上げを行う
- 心と体を十分に休ませ本番に臨む
- 本番に向けた具体的な準備を行う
ここからは、これらのポイントについて詳しく解説していきます。
学習の総仕上げを行う
出願後の学習は、それまでの努力を最大限に活かすための総仕上げ期間と捉えましょう。
新しい範囲に手を出すのではなく、既習内容の復習と弱点補強に重点を置きます。特に、よく間違える問題や苦手分野を中心に、確実に理解を深めていくことが重要です。
過去問演習は継続して行いながら、それに加え、時間を計って解く練習と、じっくりと解き方を確認する学習を使い分けて行いましょう。また、解答の記入方法や試験時間の配分など、本番を意識した練習も行うと効果的です。ただし、詰め込みすぎは逆効果なので、適度な休憩を取りながら学習を進めることが大切です。
この時期の学習計画は、1日単位で細かく立てるのがおすすめです。「今日は何をどこまでやる」という具体的な目標を設定し、達成感を得ながら進めていきましょう。分からない問題があれば、先生や塾の講師に質問して、必ず理解してから次に進むようにするのが重要です。
心と体を十分に休ませ本番に臨む
試験本番に向けて、心身のコンディションを整えることは非常に重要です。
規則正しい生活リズムを維持し、十分な睡眠時間を確保しましょう。特に試験1週間前からは、試験当日と同じ時間に起床する習慣をつけることをおすすめします。
食事は、普段通りのバランスの良いメニューを心がけましょう。適度な運動も行い、ストレス解消と体調管理を両立させます。また、自分なりのリラックス方法を見つけておくことも大切です。音楽を聴く、軽い運動をする、深呼吸をするなど、自分に合った方法を実践しましょう。
精神面では、不安を抱え込まず、なにかあればすぐに家族や先生に相談しましょう。試験に向けた準備を着実に進めていることを実感し、自信を持って本番に臨む心構えを作ることが大切です。
本番に向けた具体的な準備を行う
試験当日に向けて、必要な準備を具体的にリストアップし、計画的に進めていきましょう。
まず、試験会場までの経路を実際に下見し、所要時間や最寄り駅からの道順を確認します。可能であれば、試験当日と同じ時間帯に下見をすることをおすすめします。
持ち物は、受験票、筆記用具、時計など、必要なものをリストにして、一つずつ準備していきます。予備の筆記用具も用意し、電池式の時計は新しい電池に交換しておきましょう。服装も事前に決めておき、当日や前日に迷うことのないようにするのが好ましいです。
また、当日の予定表を作成し、家族とも共有しておくことも重要です。起床時間、出発時間、持ち物など、細かい点まで確認できるようにしましょう。さらに、緊急時の連絡先や交通機関の遅延情報の確認方法なども、事前に把握しておくのもおすすめです。
願書出願時期に親御さんができるサポート
受験生を持つ親御さんにとって、願書出願時期はお子さんへの適切なサポートが特に重要になる時期です。
以下の4つのポイントを意識して、お子さんをサポートしていきましょう。
- 出願の手続きをサポートする
- お子さんの不安を和らげる
- 最後まで健康管理に気を配る
- 学習環境を整える
ここでは、これらのサポート方法について詳しく解説していきます。
出願の手続きをサポートする
出願手続きは、受験生にとって初めての経験であり、不安や戸惑いを感じやすいものです。
親御さんは、インターネット出願のサポートや書類の確認など、実務的なサポートを行うことで、お子さんの負担を軽減することができます。
特に複数校への出願がある場合は、提出期限や必要書類を一覧にまとめ、計画的に準備を進めることが重要です。願書の下書きチェックや記入漏れの確認、証明写真の準備なども、親御さんがサポートできる部分です。ただし、最終的な確認はお子さん自身にもしっかりと行ってもらいましょう。
また、提出前の最終確認では、お子さんと一緒にチェックリストを作成し、複数の目で確認することをおすすめします。郵送の手続きも、お子さんに任せきりにせず、一緒に行くことで安心感を与えることができます。
お子さんの不安を和らげる
出願時期は、受験生にとって精神的なプレッシャーが特に大きくなる時期です。
親御さんは、お子さんの話をしっかりと聞き、不安や悩みに寄り添うことが大切です。ただし、過度な期待や重圧を与えないよう、言葉遣いには十分な注意が必要です。
励ましの言葉をかける際は、具体的な努力を認める言葉を選びましょう。「がんばれ」という漠然とした励ましよりも、「毎日コツコツ勉強を続けているね」といった具体的な言葉の方が、お子さんの自信につながります。また、リラックスできる家庭環境を整えることも重要です。
家族との会話や趣味の時間なども適度に確保し、息抜きができる環境を作りましょう。兄弟姉妹がいる場合は、受験生への配慮を家族で共有することも大切です。
最後まで健康管理に気を配る
受験期は体調管理が特に重要です。
親御さんは、栄養バランスの取れた食事や、十分な睡眠時間の確保など、基本的な生活習慣のサポートを心がけましょう。特に、疲れが出やすい時期なので、普段以上に体調の変化に気を配ることが大切です。
食事は、お子さんの好みも考慮しつつ、必要な栄養素をバランスよく摂取できるメニューを心がけましょう。また、適度な運動や休息時間も確保し、ストレスが溜まりすぎないよう配慮しましょう。お子さんをよく観察し、体調不良の兆候がある場合は、早めに対応することが重要です。
また、室温や湿度の管理、換気などの環境管理もしっかりと行うと同時に、マスクの準備や手洗い・うがいの習慣づけといった感染症対策も忘れずにしましょう。
学習環境を整える
受験直前期の学習環境は、お子さんが集中して勉強できる場所を確保することが重要です。
机の整理整頓や照明の調整、適切な室温の維持など、快適な学習空間づくりを心がけましょう。また、不必要な音や話し声を控えるなど、家族全体での配慮も必要です。
学習に必要な文具や参考書類は、すぐに使える状態で整理しておきます。また、携帯電話やゲーム機などの使用時間については、お子さんと話し合って適切なルールを決めることが大切です。ただし、直前期だからといって過度に制限してしまうと逆効果になる可能性もあるため、柔軟な対応を心がけましょう。
小学校との連絡や提出物の確認なども、親御さんが積極的にサポートすることで、お子さんは学習に専念できます。
まとめ
本記事では、入学願書の入手方法や記入方法、提出時の注意点についてご説明しましたが、特に大切なポイントは以下の4つです。
- 入学願書は学校公式サイトや窓口、学校説明会などで入手でき、記入の際は募集要項をよく確認し、消えない黒のボールペンで正確に記入する
- 封筒は茶色が一般的だが白色でも問題なく、学校指定の封筒がある場合はそれに従う
- 封筒の宛名は縦書きが一般的だが、学校の指定がないかをあらかじめ確認しておく
- 提出前には記入漏れや不備を確認し、「消印有効」と「必着」の違いを意識して余裕を持って提出する。簡易書留での郵送がおすすめです。
願書提出後は、お子さんの学習の総仕上げと心身のケアが重要です。親御さんは出願手続きのサポートやスケジュール管理、健康管理など、お子さんが試験に集中できる環境づくりを心がけましょう。
本記事の内容をもとに、入学願書の提出を正しく行い、お子さんが志望校合格に向けて最後まで全力を尽くせるよう、心からお祈り申し上げます。