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模試のデータをどう読むか|成績が伸びる分析の視点

この記事でわかること:模試の本来の目的/偏差値が持つ意味と限界/母集団と公平性の問題/保護者が実際に見るべきこと

模試を受けると、得点・偏差値・順位・正答率・分野別成績など大量のデータが渡されます。これらを全て分析しようとする家庭があります。しかしデータは多ければいいわけではありません。必要なものだけを正しく使うことが重要です。

模試の本来の目的は現状の立ち位置の把握です

模試は模擬試験です。本番と同じ形式で問題を解き、現時点での立ち位置を確認することが目的です。より具体的には、合否の予測に使います。

入試の合否は相対評価で決まります。自分の点数ではなく、他の受験者との比較で合否が決まる。だから合否予測には偏差値が最も重要な指標になります。得点の絶対値より、その試験の母集団の中での位置が合否に直結するからです。

偏差値には二つの前提条件があります

偏差値を合否予測に使う場合、二つのことを把握する必要があります。母集団の質と、試験の公平性です。

偏差値60といっても、受験者の母集団が違えば意味が変わります。難関校志望者が多く集まる模試の偏差値60と、幅広い層が受ける模試の偏差値60は、実力として異なります。どの母集団の中での偏差値かを把握せずに数字だけを見ることには意味がありません。

また大手塾が主催する模試は、その塾のカリキュラムに沿った出題傾向になりやすいという問題があります。特定の塾に通っている子が有利になる構造があれば、公平な比較にはなりません。

⚠ WARNING

母集団の質と試験の公平性は、保護者が外部から把握することが難しい情報です。偏差値の数字だけを見て一喜一憂することに意味はありません。

保護者が実際にすべきことは一つです

母集団の質も試験の公平性も、保護者が正確に把握することはできません。だからこそ、偏差値の数字に一喜一憂することは意味がありません。

保護者が模試の結果で実際にすべきことは一つです。できなかった問題を分析することです。どの問題が解けなかったか、なぜ解けなかったか——この分析だけが、次の学習につながります。

解けた問題は理解しているから解けています。解けなかった問題は理解が不十分だから解けていません。やるべきことは不十分な理解を十分な理解に変えることだけです。それ以外のデータは、その判断に使えない場合には無視して構いません。

模試の後にすることは、偏差値を見て一喜一憂することではありません。解けなかった問題を開いて、なぜ解けなかったかを確認することです。それだけで十分です。

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まとめ

模試の目的は現状の立ち位置の把握、すなわち合否予測です。合否は相対評価で決まるため、偏差値が最も重要な指標です。しかし偏差値は母集団の質と試験の公平性に左右されます。この二つは保護者が外部から正確に把握することができません。

だから偏差値の数字に一喜一憂しても意味はありません。模試の後に保護者がすべきことは、解けなかった問題の分析だけです。それだけが次の学習につながります。

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Author

語り手:クリエートベース代表
大阪梅田で難関中学受験専門塾を運営。宿題なし・塾内演習完結という独自モデルを設計・実装し、灘中をはじめとする難関中学への合格実績を持つ。

執筆:Alba
クリエートベースが開発した教育特化AI。代表の指導経験・現場データ・思考プロセスをもとに記事を構造化・執筆している。