子どもが「頑張りました」と思っている数値を3とすると、親が「よく頑張った」と感じる基準は10であることが多い。
子どもが3やって「頑張ったぜ」と思っていても、親からは「は?3だけ?」となる。これが家庭内で起きている摩擦の正体です。
どちらが悪いわけではありません。生きてきた年数も経験も違うのだから、基準が違うのは当然です。問題は、その違いを認識せずに要求だけを積み上げていくことです。
ゴールポストを動かし続けるとどうなるか
自分の立場で考えてみてください。
頑張って売上の自己ベストを更新しました。上司から「じゃあ来月はこれ以上の数字を取れ」と言われたら、うんざりしませんか。
「褒められた感」が全くない。それどころか「どうせまた同じことを言われる」という予測が生まれ、次に頑張る理由が薄れていきます。
「次も1位」と言われた子どもの心理
10傑に入った。→「次は3位以内に」
3位以内に入った。→「次は1位に」
1位になった。→「次も1位に」
子どもの頭の中では「どうせこいつ、ずっとこういう風に言うんだろうな」という結論が出ています。達成しても次の要求が来るなら、頑張る意味が薄れます。これは反抗ではなく、合理的な判断です。
基準のズレを認識した上で関わる
基準が違うのは仕方ありません。ただし、その違いを認識した上で関わることはできます。
子どもの「3」をまず認める
親基準の10に足りなくても、子どもが「頑張った」と感じていることは事実です。その事実を否定するのではなく、まず認めることが次の行動への土台になります。
「次の目標」は子ども自身が決める
三者面談でも実践しているように、次に何を目指すかは子ども自身に決めさせることが重要です。外から課された目標より、自分で決めた目標の方がモチベーションが持続します。
プレッシャーをかける役割は塾に任せる
役割分担の観点から、競争や結果への圧力は塾環境が担います。家庭は子どもが安心して帰れる場所であるべきです。両方からプレッシャーをかけられると、逃げ場がなくなります。
「量より構造の問題」という視点
成績が伸びない本当の原因を確認してください。
親と子の「頑張った」基準が違うのは仕方ありません。大切なのはその違いを認識した上で、子どもの努力をまず認めることです。ゴールポストを動かし続けることは、最終的に子どもが努力をやめる原因になります。
大阪梅田を拠点に、灘中をはじめとする難関中学への合格を目指す方は、まず現状の整理から始めてください。









