現象を読み、条件に翻訳する。

窓に水滴がつく、は「飽和」。管で水がつながる、は「水面が同じ高さ」。 理科の解析とは、現象を条件に翻訳すること。翻訳が済めば、あとは算数で処理できる。
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READING THE PHENOMENON

解くのは算数、読むのは理科

理科の問題は、現象を理科の概念に翻訳できるかで決まります。翻訳さえ済めば、処理は算数と変わりません。

01 / READ

現象を読む

問題文の記述から、いま何が起きているのかを読み取ります。「窓に水滴がついた」「アルミが溶けて気体が出た」。

02 / TRANSLATE

概念に翻訳する

その現象が理科的に何を意味するかへ翻訳します。水滴は飽和、溶けて気体は反応。ここが理科の本体です。

03 / GATHER

情報を集める

翻訳で立った条件が求める数値を、リード文・図・表から必要な分だけ集めます。設問から逆算し、残りは捨てます。

04 / PROCESS

算数で処理する

集めた条件を、比・割合・単位追跡で立式して解きます。ここから先は、算数の解法体系に接続します。

PHENOMENON → CONCEPT

現象を、概念に翻訳する

理科の解析の中心は、この一手です。見た目の現象を、算数が扱える条件へ翻訳する。同じ現象語は、分野を超えて使い回されます。

窓の内側に水滴がつく
飽和その温度で、空気が水蒸気を持ちきれなくなった
管で水がつながっている
水圧一定つながった水面は、同じ高さになろうとする
加熱すると、こげて炭が残る
有機物炭素をふくむ、生き物由来のもの
アルミがとけて気体が出る
反応酸にもアルカリにもとけ、水素が発生する
ぶつかって、はね返る
保存重さ×高さの和は、前後で変わらない

この対応を、過去問を解くたびに一つずつ書き留め、分野ごとに積み上げていきます。

RESISTING MEMORIZATION
「これは暗記」と、
言う前に。

解けない現象に出会ったとき、「覚えるもの」と言えばその場は収まります。しかしその一言は、問題文から読めたはずのこと、手持ちの知識から推論できたはずのことまで、暗記に変えてしまう。私たちはまず、読めないか、推論できないか、上位概念で束ねられないかを尽くします。覚えるべきことを、最小に絞るために。

THREE LEVELS

説明の三層

同じ知識でも、どこまで暗記に頼らず説明できるかで三層に分けます。できるだけ上の層に留め、下に落ちても束ねと理由で軽くし、最下層は最小限に絞る。それが解説の設計方針です。

L1
原理で押す小学生の論理だけで完結します。飽和や湿度の定義、金属の一般性質、重さと高さの保存。道具さえ渡せば、暗記に落とさず原理から解けます。
L2
体系に置く中高では説明できるが、小学生には天下りになります。丸暗記にはせず、上位概念で束ね、理由をつけて根づかせる。判別軸を一つ持てば、個別の暗記がいくつも消えます。
L3
深追いしない大学以降の理論が要るものです。ここだけが本当の暗記。ただし最小限に絞り、「理由は先で」と正直に伝えて、無駄に悩ませません。
HOW TO USE

解説の使い方

説明を受ける教材ではありません。順序は、三つだけです。

01

自分で解く

最初から説明を受けず、まず自分の現在地を確認します。

02

止まった一段を見る

答えではなく、現象の翻訳で止まったのか、処理で止まったのか、必要な一段だけを確認します。

03

自分で再現する

解説を閉じ、確認した翻訳と処理を、自分の手でつなぎ直します。

MATERIALS

特定の教材ではなく、解析の型を展開する

難関校の過去問を、一問ずつ解析していきます。

物理でも化学でも生物でも地学でも、対象が変わっても、現象を読み、概念へ翻訳し、情報を集め、算数で処理するという骨格は変わりません。灘のように、一つの規則性では解けず、もう一段の規則性を探させる問題も、同じ枠組みで扱います。

算数の解法DBと、理科の現象→概念の対応を基盤に、それぞれの問題を同じ思想と精度で解説化し、家庭で必要な教材だけを選べる形にしていきます。

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※ 解説には問題文を収録していません。過去問は、各校の書籍等を別途ご用意ください。

ON THIS SITE

本サイトについて

当サイトが載せているのは、答えの一覧ではありません。現象をどう読み、どの概念に翻訳し、どう処理したか——その過程を再構成した解説です。

中学入試の理科は、中高・大学入試の元ネタを、小学生の道具で解けるよう降ろしたものです。ならば解く側も、暗記ではなく、その原理まで昇っていける。降ろされたものは、昇り返せる。私たちはそう考えて、一問ずつ解いています。

体系化されたメソッドは、特定の家庭の特権ではないはずです。

塾に通うかどうかにかかわらず、ご家庭でお使いください。想定しているのは、自分で机に向かえるお子さんです。カリキュラムの強制も進度の管理もしません。教材だけを、いつでも取り出せる形で置いておきます。

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