AI が解けてしまう、という事実。
中学受験国語の問題は、現時点で公開されている AI に解かせると、ほとんど解けてしまう。もし真に思考力を測る試験ならば、意識を持たない AI には解けないはずである。実際には解ける。よって、測られているのは思考力以外の何か——パターン認識——であると、判断せざるを得ない。
クリエートベースは、思考力重視の方針を変えていません。それでも、中学受験国語の解答と解説を公開しています。矛盾ではなく、対象に応じた誠実な区別である。その判断について。
中学受験国語は、
思考力を測る試験では、ない。
中学受験国語の設問は、型を判定し、対応する局所スキャンを行い、変数を抽出し、型別の接続文型で論理を合成する——という有限の手続きで処理できる。これが pattern matching の実体である。
最難関校直近過去問の大問1つ(8問・53点満点)に対し、STEP 03 における scope 選択の段階別に正答率を測定。
| No. | Tier 1 該当段落 — 通常型 | Tier 2 該当段落 ± 1 — 列挙型 | Tier 3 全域 — 本質型 |
|---|---|---|---|
| 設問1 | 10/10 | 10/10 | 10/10 |
| 設問2 | 2/5 | 4/5 | 5/5 |
| 設問3 | 4/4 | 4/4 | 4/4 |
| 設問4 | 4/4 | 4/4 | 4/4 |
| 設問5 | 4/8 | 6/8 | 8/8 |
| 設問6 | 1/8 | 4/8 | 8/8 |
| 設問7 | 2/2 | 2/2 | 2/2 |
| 設問8 | 5/12 | 7/12 | 12/12 |
| 計 | 32/53 | 41/53 | 53/53 |
| 得点率 | 60% | 77% | 100% |
中学受験国語の問題は、現時点で公開されている AI に解かせると、ほとんど解けてしまう。もし真に思考力を測る試験ならば、意識を持たない AI には解けないはずである。実際には解ける。よって、測られているのは思考力以外の何か——パターン認識——であると、判断せざるを得ない。
中学受験国語は、文中に明示されていない情報を「一般的な事情」によって補うことを要求する。この「一般的な事情」とは、社会的に期待される文化的ナラティブのことであり、AI が大量データから学習している領域そのものである。だから AI が解ける。両者は構造的に整合している。
通常、解答を与えることは思考力訓練と相反する。しかし、pattern を測る試験に関しては、それを率直に認めて暗記対象として効率的に提示するほうが、誠実な対応である。だから当塾は、中学受験国語に限り、解答と解説を公開している。
当サイトの中身は、本気のクリエートベースではありません。算数で確立した構造化を、国語に簡易適用したものです。
それでも十分に役立つだろうと判断しました。
中学受験国語は、業界全体が体系化に弱い領域です。当サイトは、私たちの優れた仕事の結果ではなく、その状況への最低限の応答にすぎません。
体系化されたメソッドは、特定の家庭の特権ではないはずです。
塾に通うかどうかにかかわらず、ご家庭でお使いください。「家庭でやりたい」というご意思があるならば、必要なものは揃えました。ここまで整えられたものでもなお機能しないのであれば、そこから先は、ご家庭の領域です。
全員同じ価格、という前提を、疑いました。
商品の価値は、文脈に依存します。コンテンツの量、購入のタイミング、購入者の決断のスピード——すべてが結びついて、ある瞬間の「この商品の価値」を作ります。それなのに価格だけが固定されている、という慣習を、当然のものとして受け入れる必要はないと判断しました。
固定価格は、もう一つの「特権 hierarchy」を作ります。
払える層と払えない層を単純に二分する固定価格より、価格そのものを variable にすることで、運と決断による撹乱を生みます。価格設計は、私たちの立場の延長です。
決断は、価格の前に。
上記の立場に基づき、中学受験国語に限って、解答と解説を率直に公開しています。
pattern を効率的に学ぶための、誠実な参考資料として。