問題の間違い方

学習における最悪のケース

わからなくて解けないというのはさておき、一応答えがでたにもかかわらず、間違っている場合。間違い方にも色々あります。

間違い方

書き間違い・見間違い

途中式で数値を見間違えたとか、解答用紙に写す際に写し間違えたとかいう類のものです。字をきれいに書くなり、確認するなりの作業をすれば、すぐに改善されます。ただ、確認作業の癖をつけるのは大変です。

計算間違い

途中の計算を間違えたケースです。算数は一箇所間違えるといくら考え方が合っていたとしても、得点になりません。この辺りは算数の難しいところですね。総じて「ミス」という単純な言葉で済まされることが多いですが、そうではなく改善策を考えることは必要でしょうね。

論理破綻

根拠なしにそう判断したケースです。たとえば、相似の条件が揃っていないにも関わらず、見た感じで相似と判断したとか。ある程度、本番はもちろんのこと、模試の場合などは得点しないといけませんので、ある程度の見切り発車的な手法も仕方ないと思われます。

最悪のケース

上記3つと異なり、「わからないにもかかわらず、答えが出ている」というケース。さらに酷いケースだと、問題文中の数字を意味もわからずいじくりまわして、答えを出していたりします。

これに関しては、「どのように解いたか」聞いてみれば、わかります。

この最悪のケースで一番注目すべきなのは、意図的であろうとなかろうと、「わからなかった部分をわからない」と認識せずに、答えを出してしまっている点です。

学習の本質

学習の本質というものは、

「わからないことや出来ないことに自ら挑戦し、理解することで自分でできるようになる」という点にあります。

にもかかわらず、上記のように「わからない部分やできないことを認識しない」という姿勢だと、いつまでたっても、わからない部分がわからないままの状態となります。つまり学力の向上は見込めなくなります。

受験勉強以前の問題

上記のとおり、学習の趣旨というのは「できないことをできるように」という点にあります。

・できないことに挑戦しない

・わからないことを認識しない

上記のような態度は、受験勉強だけにとどまらずこれからの人生についても、大きな影を落とすことになるでしょう。おそらくこれは、成功体験のみの人為的な積み重ねや義務を果たさなくてもやりすごせたという経験論に基づくものと思われます。

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