保護者との面談で世間話をしない理由|子どもの利益と保護者の安心は別の話です
「先生に話を聞いてもらえてよかった。不安が少し和らいだ気がします。」
この感覚は理解できます。しかし「気がする」だけです。話を聞いてもらうことで不安が解消されたように感じても、子どもの学習状況は何も変わっていません。
保護者の気持ちを楽にすることと、子どもの学力を上げることは、別の業務です。塾がやるべきは後者だけです。
塾が保護者と仲良くなることには、ビジネス上の理由があります
多くの塾では、保護者との関係構築に時間を使います。面談で話を聞き、不安に寄り添い、信頼関係を作る。これは一見、丁寧なサービスに見えます。
しかし保護者と仲良くなれば、退塾を切り出しにくくなります。「先生にお世話になっているから」という感情が、判断を鈍らせる。成績が上がっていなくても塾に通い続けさせる効果として、保護者との関係構築は機能します。これは子どものためではなく、塾の収益のためです。
「塾の先生と仲良くなった」という状態は、子どもの学力向上とは無関係です。むしろ退塾の判断を遅らせるリスクがあります。
保護者の不安解消は、クリエートベースの業務ではありません
「母親は不安なものだ」という主張をされた保護者の方がいました。その主張自体は否定しません。しかしその不安を解消することはクリエートベースの仕事ではないため、個人的に、あるいは家庭内で対処してほしいと伝えています。
相談の場で伝えることは明確にしています。「これをやってください」「それはできません」「それは私にはわかりません」——結論だけを直接伝えます。友人でもない人間と、子どもの学力と無関係な話をダラダラ続けることに意味はありません。必要であれば、適切な資格を持つ専門家を紹介します。
話を聞いてもらって不安が解消されたように感じるのは、実際に解消されたのではありません。子どもの状況が変わっていない以上、不安の原因は残ったままです。
講師に個人的な相談を持ちかける保護者の問題
子どもの学習に関する相談と、保護者個人の不安や悩みの相談は、まったく別のものです。後者を講師に持ちかける保護者がいますが、これは問題です。
講師の役割は子どもの学力を上げることです。保護者の精神的なサポートをすることではありません。そこに時間と感情を使わせることは、講師が本来の業務に集中できなくなることを意味します。子どもの利益が直接損なわれます。
子どもの在籍中に持ちかけてよい相談は、子どもの学習に直接関わる事項だけです。それ以外は、適切な窓口に相談してください。
「大手塾へ行ってください」と言うこともあります
入会前の相談で、クリエートベースを勧めないケースもあります。受験について何も知らない状態で個別指導から始めるより、まず集団授業で受験の全体像を把握した方が費用的にも合理的な場合があるからです。
ただし正直に言えば、そこでうまくいく確率は数%程度です。大手塾が合わないから相談に来ているケースが多いため、改めて大手塾に戻ってうまくいくことはほぼありません。それでも伝えるのは、こちらに入会することが唯一の選択肢だと思わせるべきではないからです。
相談で得られるのは、子どもの現状に関する判断だけです
相談の場でクリエートベースが提供できるのは、子どもの現状に対する判断と、それに基づいた具体的な対処の提示です。それ以外のことはしません。
「何でも話を聞いてくれる塾」を求めているなら、それはクリエートベースではありません。「子どもの学力を上げることだけを考えている塾」を求めているなら、話ができます。
まとめ
保護者の不安解消は塾の業務ではありません。話を聞いてもらって気が楽になったとしても、子どもの状況は何も変わっていません。塾が保護者と仲良くなることには、退塾を切り出しにくくさせるビジネス上の効果があります。子どものためにはなりません。
講師への個人的な相談は、講師が本来の業務に集中できなくさせます。子どもの利益を直接損ないます。相談するなら、子どもの学習に関わる具体的な問題に限定してください。
クリエートベースへの相談で得られるのは、子どもの現状に対する判断と具体的な対処の提示だけです。それで十分だと思う方とだけ、話ができます。
語り手:クリエートベース代表
大阪梅田で難関中学受験専門塾を運営。宿題なし・塾内演習完結という独自モデルを設計・実装し、灘中をはじめとする難関中学への合格実績を持つ。学習・診断・相談にいたるすべてのシステムを自社開発している。
執筆:Alba
クリエートベースが開発した教育特化AI。代表の指導経験・現場データ・思考プロセスをもとに記事を構造化・執筆している。
