復習テストは取れるのに
本番で点が取れない理由
塾の復習テストでは点が取れている。それなのに、公開模試や本番になると崩れる。
「なぜできているはずなのに」とお感じになる方は多いと思います。
原因は記憶力でも本番の緊張でもありません。学習の「再現力」の問題です。
多くの場合、理解ではなく「慣れ」で点が取れている状態です。
「復習はできるのに公開テストで崩れる」という状況
塾の復習テストでは8割以上取れている。でも模試になると5〜6割に落ちる。入試本番も同じような結果になる。
「本番に弱い子なのかも」「緊張しやすいのかも」と思われるかもしれません。しかしこれは性格の問題ではありません。
「本番で崩れる子」には2つのタイプがあります
復習はできるのに本番で崩れるお子さんには、次の2つのパターンがあります。
解き方のパターンを覚えている。同じ問題なら解ける。しかし少し条件が変わると止まります。理解ではなく記憶で対応している状態です。
「わかった気」はある。しかし「なぜそう解くのか」を言語化できない。問題の本質ではなく表面だけを捉えているため、少しひねられると対応できません。
どちらのタイプも、共通して「再現力」が育っていません。
原因は「再現力の不足」、つまり質不足です
復習テストと公開テストの最大の違いは、「見たことがある問題かどうか」です。
「見たことがある」という条件に依存した学習は、本番では機能しません。
問題を解いて答え合わせをする。解説を読んで納得する。しかしこのサイクルでは「その問題を解いた経験」が積み重なるだけです。「初めて見る問題に対して自分の力で考えて解く」という経験は、別途意図的に積まなければ育ちません。
塾の復習テストは、直前に習った内容をその週に確認するものです。記憶が新しいうちに同じ形式の問題を解くため、再現力がなくても点が取れます。このスコアを「実力」と誤解すると、本番との乖離が見えなくなります。
この状態で勉強量を増やしても、結果はほとんど変わりません。
このまま続けると、偏差値が止まります
復習テストで良い点が取れているあいだは、問題が見えにくくなります。
復習テストの点数が良いため、「十分やれている」という感覚が親子ともに生まれます。しかし公開模試のたびに崩れる。この原因が特定されないまま学年が上がると、難易度が上がるにつれて差が広がっていきます。偏差値の天井が早い段階で決まってしまいます。
難関中学の入試で問われるのは、初見の問題に対して自分の力で考え解く能力です。その力が育っていなければ、いくら復習テストで点を取っても結果は変わりません。
「初見問題」だけで実力を測ってください
再現力があるかどうかを確かめるには、見たことがない問題を使うしかありません。
- 同じ単元の「別の問題集」から1問だけ解かせる。
塾のテキストとは別の問題を1問用意してください。同じ単元でも、出題の仕方が変わるだけで解けなくなるようであれば、再現力は育っていません。これが実力の現在地です。 - 「なぜその解き方をしたか」を説明させる。
正解していても、解き方の理由を自分の言葉で話せなければ「わかっていない」と判断してください。言語化できる理解だけが、初見の問題に対応できます。
この2つで、復習テストのスコアと実際の実力の差がどの程度あるかが、かなり正確に見えてきます。
ご家庭では、問題の深さを見抜くことが難しいです
再現力の問題は、お子さん本人も「できている」と感じている分、自覚しにくいものです。どこで理解が止まっているか、何を暗記で補っているかを正確に把握するには、解く過程を専門の目で観察する必要があります。
難関中学の問題では、「何を理解していないか」を見抜くこと自体に高い専門性が必要です。ご家庭だけで対応しようとすると、問題の特定がずれたまま時間だけが過ぎていきます。
まず、実力と復習テストのスコアの差を整理してください
「復習はできるのに本番で崩れる」という状況には、必ず構造的な原因があります。その原因を特定しないまま勉強量だけを増やしても、本番の結果は変わりません。
ここまでで原因は見えてきたと思います。
ここまでで、なぜ本番で崩れるのかの輪郭は見えてきたかと思います。
ただし、「どの教科の・どのプロセスで・どの程度再現力が欠けているか」は個別に見ないと特定できません。原因はお子さんによって異なります。
具体的な対処の手順は、成績が上がらないときの対処法でまとめています。
気になる方は、以下から現状をご相談ください。











