集団塾では埋もれてしまうと思い、個別指導に切り替えました。費用は上がりましたが、マンツーマンで見てもらえるなら結果が出るはずだと思っていました。3ヶ月が経ちましたが、模試の結果は変わっていません。先生は丁寧で、授業中はわかった気がします。でも問題を解かせると手が止まります。何が足りないのかわかりません。
お子さんの伸び悩みの原因を特定したい方はこちら。
30秒で原因を特定する →個別指導の授業はその子に合わせて行われるため、授業中にわからないということはまずありません。しかしそれが問題の本質です。成績は授業を聞いて上がるのではなく、自分で解けるようになるから上がります。授業中の「わかった」と、テストで「解ける」は別物です。
個別指導では何らかの成果を残さなければならないという講師側の圧力があります。その結果、答えを教えてでも解かせるケースが見られます。子どもが「解けた」という感覚を持ったまま、実際には解けていない状態が積み重なります。
「説明してみて」「丁寧に解こう」「見直しをしよう」——これらは指導法として広く知られています。しかし、なぜそれが有効なのか、どの場面で必要なのか、どの程度やれば十分なのかを、講師が判断できているかは別の話です。手法を暗記しているだけの指導は、子どもが解法を暗記しているだけの状態と、構造が同じです。画一化されたアドバイスは、ほぼ効果は見込めません。
個別指導から転塾してきた生徒を見ると、「こんな状態で何を教えていたのか」と思うケースが少なくありません。端的に言えば、成績が上がるわけのないことしかしていない、あるいは何もしていないから上がらないのは当然という状態です。さらに根深い問題があります。批判する講師に実力がないことが多いのです。大手塾や他塾を批判する講師はそれなりにいますが、批判は表面上の発言にとどまっており、その講師自身が解ける学力を持っていないケースが多い。
個別指導であっても演習中心の内容にすれば効果は出ます。ただし現実的ではありません。1時間あたりの費用が高い上に、1時間の中で実際に問題に取り組む時間は多くて30分です。解説が長引けば15分ほどになります。費用対効果として、個別指導で演習時間を確保するのは構造上難しいのです。
自分で解くという過程が欠落したまま時間だけが過ぎます。授業でわかった気になる体験を繰り返しても、学力が上がることはほぼありません。
問題は先生の質でも相性でもありません。「教えてもらう」ことを中心に置いた指導形態そのものに限界があります。必要なのは、お子さんが自分で解く時間を最大化する設計です。