真実と嘘の見分け方(1)~太郎くん編~

山ほど情報ってありますよね。

どれが本当で、どれが嘘なのか。簡単にわかったら楽ですよね。

今日はそんな方法をちょっとだけ説明してみます。

まあ実際のところ、全部が全部ほんとで、全部が全部嘘ってケースってなかなかないわけで。

それは事実に事実の評価が加わって話されるからです。

ここから先は、刑事訴訟法の伝聞証拠のお話を簡単にしたものです。

たとえば、

「太郎くんは合格しました」

とりあえず合格したのでしょう。ここで嘘つく人なんていませんよね笑

「太郎くんは合格してうれしそうだった」

一般的に合格すればうれしいものとされています。でも、実際に太郎くんがうれしかったのかどうかはわかりません。

「太郎くんは合格してうれしいと言っていた」

これなら、発言者が嘘を言っていない限り、太郎くんがうれしかったのは確定です。

でも、「うれしそうだった」だと、発言者が「うれしそうに見えた」というだけですね。ひょっとしたら、発言者は見ずに思い込みで「うれしそう」と言っただけかもしれません。こういうのまで嘘っていったら、ちょっとかわいそうです。でも、こういう点から話がズレはじめるのです。

では、もう少し進化させましょう。

「太郎くんは女子校に合格してうれしそうだった」

一気に意味不明になりましたね。

一般的に、太郎くんは男性で、男性が女子校に合格することはないはずなのに合格してしまったそうです。しかも女子校に合格したことをうれしそうにしている太郎くんは・・・みたいな感じですね。

とりあえず事実だけ抜き出してみましょう。

「太郎くんは女子校に合格しました」

そろそろ真面目に。ありえないだろ。こんなことに使われる太郎くん、超かわいそうです。

もし仮に上記文面を正確なものとして扱うと、

「太郎くんという名前の女性は、希望の女子校に合格してうれしそうだった」

もしくは

「太郎くんは男性にもかかわらず、女子校の合格証書を手違いで手に入れてしまったことで、SNSにアップするネタができ、うれしかった」

ま、こんな感じですね。

こういうのを色々言っていても仕方ないので、

一番早くて確実な解決策は、

「太郎くん本人に聞く」、です!!

太郎くんが人でなしの大嘘つきでない限り、解決しますよね。

このように、伝聞証拠というものは、本人に真偽の確認ができないから、慎重に扱われるのです。

また、刑事訴訟という重大な手続きだから、慎重に扱われるというのもあります。

とこで、刑事訴訟って何で重大なのですか?

判決によって、人の人生がかわるからですよね。

中学受験もそうだったりしません?

あー、しません。

人生かわったりしません。

人生かけてやるならやめておいた方がいいです。

でも、人生に大きく関わるイベントにはなりますよね。

その人生に大きく関わるイベントに、軽々しく伝聞のお話つっこむのって危険じゃないですか?

って、危険ですね。お気をつけください。

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