合格確実と言われる子を担当するということ|塾の実績に対する本質的な見方
塾業界では「あの塾は合格するに決まっている優秀な子だけを集めて、それを実績と言っているだけだ」という批判をよく聞きます。この主張は正しいでしょうか。
結論から言えば、間違いです。
「合格確実」な子は最初から合格確実ではありません
「合格するに決まっている能力の高い子」とはどういう子でしょうか。全科目そこそこできた上に、得意科目が突出している子です。確かにそういう子はいます。
しかしその子が、生まれながらにしてその学力を持っていたわけではありません。それなりの期間、それなりの努力を積み重ねてそのレベルに到達しています。その過程で通った塾、関わった講師が、その学力の形成に貢献しています。通ってもいない塾で学力がつくことはありません。
優秀な子に選んでもらえることも実力のうちです
現代は情報が広く伝わります。ネットだけでなく、保護者間のネットワークも機能しています。そして優秀な子を持つ家庭ほど、情報収集に熱心です。
そういった家庭が選ぶ塾・講師には、それなりの理由があります。実力のない塾・講師のところに、情報収集に長けた家庭が子どもを連れてくることはありません。優秀な子に選んでもらえること自体が、講師の実力の証明です。
合格確実と言われる子を担当することのリスク
「合格確実」と言われる子を担当することは、外から見るほど楽ではありません。むしろリスクがあります。
周囲の全員が合格を信じている子が、万が一不合格になった場合、その責任は担当した講師に向きます。「あの先生が担当したから落ちた」というレッテルを貼られる可能性があります。
入試は生き物です。体調、当日の問題の傾向、緊張——どんなに準備しても想定外のことが起きます。そのリスクを背負いながら、合格確実と言われる子を最後まで仕上げていく責任が講師にはあります。これは簡単なことではありません。
「合格する子だけが合格しているだけ」という批判は、優秀な子がその塾・講師を選んだ理由を無視しています。また合格確実と言われる子を落とした場合のリスクも無視しています。どちらも現実を見ていない批判です。
当たり前のことを当たり前にやり続けることがすべてです
他塾や他の講師の批判をすることに時間を使うより、目の前の子どもを取りこぼしなく仕上げていくことの方が重要です。
「偏差値30からの最難関合格」のような極端な事例を看板にすることより、担当した子どもが当たり前に結果を出し続けることの方が、本当の実力を示します。講師も生徒も、目の前のことをきちんとやり続けることがすべてです。
まとめ
「合格するに決まっている子だけが合格しているだけ」という批判は正確ではありません。優秀な子はその学力を積み重ねてきており、それを支えた環境に貢献した塾・講師の実力があります。また優秀な家庭に選ばれること自体が実力の証明です。
合格確実と言われる子を担当することはリスクを伴います。万が一の場合に担当講師が負う責任は軽くありません。批判する側はそのリスクを理解していません。
語り手:クリエートベース代表
大阪梅田で難関中学受験専門塾を運営。宿題なし・塾内演習完結という独自モデルを設計・実装し、灘中をはじめとする難関中学への合格実績を持つ。
執筆:Alba
クリエートベースが開発した教育特化AI。代表の指導経験・現場データ・思考プロセスをもとに記事を構造化・執筆している。
