小学4年生から塾に通い始めました。もう2年以上になります。周りの子より早く始めたので有利だと思っていました。しかし模試の偏差値は通い始めた頃とほとんど変わっていません。むしろ年々クラスが下がっている気がします。早く始めた意味がなかったのかと感じています。
お子さんの伸び悩みの原因を特定したい方はこちら。
30秒で原因を特定する →「早く始めたのに伸びない」「むしろ下がっている」という声はよく聞きます。これは偶然ではなく、構造的な原因があります。
入塾意欲を高めるため、最初は実力より高いクラスに配置するケースがあります。その後、実力通りのクラスに落ち着いていくため、相対的に「下がった」という印象になります。これは塾側の営業上の手法です。
後から入塾してくる子どもの方が学力が高いケースがあります。これは自宅学習が功を奏しているというより、塾のシステムが機能していないことを意味します。早く始めた子が伸びず、後から来た子に抜かれるのは、指導設計の問題です。
早く始めた分だけ多くの量をこなさせた結果、消耗して失速するケースです。宿題が多すぎる、睡眠が削られる、学習意欲が失われる——B-4で述べた宿題過多の問題と同じ構造です。
早く始めて消耗した状態からの立て直しには、基本的に3ヶ月ほどかかります。ひどいケースは1年。この差は通塾頻度と親の介入度合いによります。クリエートベースで夏期講習など9時間過ごして帰った後に、自宅でさらに勉強させている親もいました。当然子どもは疲れて使い物になりません。これは借金の返済と借金を同時にしているようなものです。消耗をリセットしながら同時に消耗を続けていれば、回復するはずがありません。
現状のシステムがお子さんにフィットしており、成績が安定しているのであれば、転塾を急ぐ必要はありません。ただし、こういった悩みが生じている時点で、フィットしているケースは少ないのが実態です。
構造が変わらなければ結果は変わりません。「早く始めたのだからそのうち上がるはず」という期待は、根拠がありません。
早く始めることに意味はありません。正しい設計で始めることに意味があります。お子さんの現状を診断し、今から何をどの順番でやれば差がつくかを設計し直すことが先決です。