「効果的な褒め方」「子どもが伸びる声かけ」を求めてここに来た方に、最初に伝えておきます。あなたが求めているものは、抜本的解決ではありません。褒め方のテクニックを変えても、前提となる学習環境と因果関係の理解が間違っていれば効果はありません。この記事では、その構造から整理します。
「褒めて伸ばす」と聞いて、なるべく褒めるようにしてきました。しかし成績は一向に上がりません。褒め方が足りないのか、やり方が間違っているのか、どうすればいいかわかりません。
これらの悩みのほとんどは、家庭が学習に関与しすぎることで起きています。
クリエートベースは、保護者が学習に介入しなくていい設計になっています。
「褒めて伸ばす」という教育方針が広まりました。本来この言葉が意味していたのは、「よく頑張ったことについては褒める」——つまり褒めるべき場面で適切に褒めましょう、ということです。それがいつの間にか「何でも褒めれば伸びる」という全く別の意味に変わってしまいました。
褒めたから伸びるのではありません。褒められて嬉しくて頑張ったから伸びるのです。褒めることは原因ではなく、きっかけです。きっかけがあっても、その後に頑張るという行動が伴わなければ、学力は上がりません。褒めること自体に学力を上げる効果があるわけではありません。
頑張っていないことまで褒めると、子どもはそれを見抜きます。「お母さんは何でも褒める」とわかった瞬間、褒め言葉の価値はなくなります。褒めても嬉しくなくなれば、頑張るきっかけにもなりません。褒めることの効果を自ら消しているのです。
「結果ではなくプロセスを褒める」「具体的に褒める」といった褒め方のテクニックが紹介されます。これらは正しい方向ですが、そもそも褒める場面の選択が間違っていれば効果はありません。
本人が努力した、粘った、難しい問題に向き合った——そういった場面での褒め言葉には意味があります。一方、当たり前のことをした、やって当然のことをした場面での褒め言葉は、むしろその子の基準を下げます。「これをやっただけで褒められる」という認識を植え付けるからです。
褒める以前に、子どもが頑張れる環境と課題設定があるかどうかを確認することです。難しすぎて手がつかない、簡単すぎてつまらない——どちらの状態でも頑張りようがありません。褒めるきっかけとなる「頑張り」が生まれる学習環境が先にあるべきです。
クリエートベースでは、その子の実力に合った問題を設定します。難しすぎず、簡単すぎない課題の中で、子どもが粘って解けたとき——そのときの「できた」という体験が、外からの褒め言葉よりもはるかに強い動機になります。適切な課題設計が先にあれば、褒めることはその後についてくるものです。