受験が近づくにつれて、子どもが何を考えているのかわからなくなってきました。表情が読めず、本当に大丈夫なのか、何か辛いことがあるのかが把握できません。どうすれば子どもの気持ちを理解できるのか知りたいです。
これらの悩みのほとんどは、家庭が学習に関与しすぎることで起きています。
クリエートベースは、保護者が学習に介入しなくていい設計になっています。
「子どもが何を考えているかわからない」という悩みは、そもそもの前提が間違っています。他人が何を考えているかを、外から読み取ることはできません。それは子どもに限らず、人間一般に言えることです。
何を考えているかわからないなら、本人に直接聞けばいいだけです。ただし、聞き方と関係性の問題があります。普段から勉強のことで摩擦が多い親子では、「何か悩んでいることはあるか」と聞いても素直に答えません。聞く前の関係性が問題です。
「最近様子がおかしい」と感じてから子どもに話しかけようとするのは、すでに遅い段階です。何か困ったことが起きたときに話せる関係は、普段から作っておくものです。トラブルが起きてから「何でも話して」と言っても、子どもには響きません。
「観察を増やす」「日記を書かせる」「スクールカウンセラーに相談する」といった対処が紹介されることがあります。しかしいずれも、子どもを通さずに情報を得ようとするアプローチです。根本的な解決にはなりません。
「困ったことがあれば、親でも、塾の先生でも、信頼できる大人に話すように」と、普段から子どもに伝えておくことです。これだけで十分です。問題が起きたときに話せる回路を、事前に開けておく。それが唯一有効な対処です。
子どもが親に言いにくい場合もあります。その場合は、親以外の信頼できる大人——塾の講師や学校の先生——に話せるよう、選択肢を与えておくことです。「誰かに話せる状態にある」こと自体が、子どもの安全弁になります。
クリエートベースでは、授業の中で子どもが自分の状態を言葉にできるよう、意識的に場を作っています。子どもは親には言わないことを、第三者には話すことがあります。その回路が機能していれば、「何を考えているかわからない」という状況は起きにくくなります。