質と量と時間と学力の関係性(3)

最後、さまざまな観点からの考察ですね。かなり簡略化しているため、データのフィッティング的なところもあると思われますので、重要なところだけ。

やはり時間が最重要

上記図の矢印。水平でない限り、どういう形であれ、必ず合格ラインにまで届きます。

よほどのケースじゃないかぎり、水平やそれに近い形なんてありえないので、時間さえあれば、誰であっても合格ラインにまではいけることになりますね。

やはり時間という概念がいかに重要であるかわかってもらえると思います。

時間とは「自ら受験勉強に取り組んだ時間」

上記の時間というのは「自ら勉強に取り組んだ時間」でしょう。「自らができないところをできるようになるために、あらゆる手段を尽くした時間」であるはずです。

難しい問題だからと、ボーッとをながめている時間はそれに該当しませんし、できる問題ばかりやっている時間もそれに該当しないでしょう。ましてや、講師が目の前で問題を解いているのを見ているのを聞いているだけというのも該当しません。

考えてできるのは、自らに武器が揃っている状態のときだけかと。中学入試に思考力が必要であっても、創造力は必要ありません。積み上げが創造につながるのです(↓の記事とか参考にしてください。)

なので、難しい問題をとにかくやればいいわけでもなく、できる問題をやればいいわけでもないのです。

時間があるということの優位性

よく「中学受験の勉強はいつからはじめたらいいですか?」という質問がありますね。そんなもの早くから始めた方が有利に決まっています。

最難関と言われる中学は、その世代にIQ200オーバーの天才が定員の数だけ存在したら、もはや凡人は入学できないといった現象が発生するのです。現実的にそのようなことはあり得ませんが、違う意味でその領域に入りつつあるように思われます。

何より失敗できる回数が増える

失敗というよりは、最適なものを選ばなくても、結果に影響がでないと言った方が正確でしょうね。くわえて、「最適なものを選ばなければならない」というプレッシャーからも解放されます。ちなみに、「最適であるかどうか」というのは結果論でしかありません。つまり、「最適なものを選ぶ」というのは不可能なのです。

1回しかやる時間がない中で問題集をやるよりも、適当であれ3回やる時間があった方がいいでしょうし、

取り組む内容も「これ必要なかったかもなー」ということでも、「とりあえずやってみようか」と取り組むこともできますね。

やった結果「必要なかったかもね」と思うことと、やらずに「必要なかったはず」と思うことって、全然違うんですよね。

時間は精神的余裕をつくり出す

以上のように、時間は精神的余裕も与えてくれます。そうすると、成功に近づきますね。

当塾が目標としているカリキュラム

端的に5年時に未修分野を終え、6年は過去問演習です。↓の記事のような感じですね。

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