この大問について
体の弱い弟・力と、優等生の兄・真の関係を描く物語文。互いへの誤解が少しずつ解けていく過程を、擬態語の選択問題や心情説明の記述問題を通じて丁寧に追わせる。選択肢問題では、本文の言葉をそのまま使った紛らわしい誤答を見抜く注意力が問われる。
設問 問1
【A】・【B】に当てはまる言葉として、最も適当なものを次の中からそれぞれ選び、記号で答えなさい。(三点×2)
設問の分析と解き方
型: 選択
答えること: 【A】【B】に入る言葉を、それぞれア〜オから選ぶ。
・空欄を含む一文を読み、何の様子(歩き方・言い方)を決める語かを確認する
・前後の場面から人物の状態をつかむ
・各肢を三段で消す: 矛盾 → 根拠の有無 → 比較
設問 問2
線部①「こいつはいつもこれだ」とはどういうことですか。四十字以内で説明しなさい(句読点も一字に数えます)。
設問の分析と解き方
型: 換言 字数: 40字以内 文末: 〜こと。
答えること: 「こいつはいつもこれだ」とはどういうことか。
・指示語「こいつ」「これ」を直前で開く
・「いつも」=P16「いつも言うもん」と呼応させる
・答案は引用の貼り付けでなく、指示語を開いた自分の文で書く
傍線に指示語「こいつ・これ」。直前で中身を開く。
設問 問3
線部②「力の言葉は、心にじわじわと沁みていった」とありますが、この場面における「真」の説明として、最も適当なものを次の中から選び、記号で答えなさい。
設問の分析と解き方
型: 選択
答えること: 傍線②の場面の「真」の説明として合うものを、ア〜オから選ぶ。
・各肢を、当初の見方・聞いた話・わかってきたこと、の三部に分解する
・部分ごとに本文と照合し、矛盾 → 根拠の有無 → 比較の順で消す(㉒)
・本文にある語で組まれた肢ほど疑う。誰の属性かを確かめる(⑬)
設問 問4
線部③「ぼくたちは、二人同時に笑い出した」とありますが、その理由を百十字以内で説明しなさい(句読点も一字に数えます)。
設問の分析と解き方
型: 因果 字数: 110字以内 文末: 〜から。
答えること: 「ぼくたちは、二人同時に笑い出した」のはなぜか。
・笑ったのは誰かを確認する——「ぼくたち」=二人
・真が力の何を知ったか、力が真の何を知ったかを、対句で並べる(⑧)
・Before(それまでの誤解・反発)→Bridge(打ち明けと応答)→After(通じ合い・笑い)で組む(⑫)
・心情語(照れくささ・おかしさ)は直近の状況から開く
設問 問5
線部④「腰を曲げて、力の視線に合わせる」とありますが、この時の「真」の気持ちを説明したものとして、最も適当なものを次の中から選び、記号で答えなさい。( )
設問の分析と解き方
型: 選択
答えること: 傍線④のときの「真」の気持ちとして合うものを、ア〜オから選ぶ。
・傍線の動作が何をしているか(大きい兄が、見上げる力の高さまで降りる)を確認する
・各肢を三段で消す: 矛盾 → 根拠の有無 → 比較(㉒)
・気持ちの言葉は本文にそのまま書かれない。行動・様子で探す(㉓)
・接続先は傍線直前の因果に限る。本文が序列を示していれば従う
設問 問6
この文章の内容を説明したものとして、最も適当なものを次の中から選び、記号で答えなさい。( )
設問の分析と解き方
型: 選択
答えること: この文章の内容の説明として合うものを、ア〜オから選ぶ。
・各肢を要素に分解し本文と照合する
・矛盾 → 根拠の有無 → 比較の順で消す(㉒)
・本文にある要素で組まれた肢は、時点と因果のつなぎ方を確かめる