受験における、三つの時間

過去記事の内容を踏まえて、お読みいただければと思います。

「入学試験とは、いろいろな意味で時間との戦いですが、意識から脱落しやすい時間の筆頭は、制限時間、なのです」と、前投稿でお伝えいたしました。

それでは、いろいろな意味での時間との戦いとは、何か。

一つ目は、

日常的な時間の制約の中で、学習時間を確保しなくてはならない、ということ。

これは、保護者の方々にとって、もっとも意識しやすい時間であると言えます。いかに、学習時間を捻出するか、ということは、常に意識の大きな部分を占めていらっしゃるはずです。

逆説的には、子どもが勉強しない、という嘆きも、この時間に含まれます。せっかく確保した学習時間が、無駄に流れていく、という感覚が嘆きの正体ですから。

二つ目は、

期限のあることをしているのだ、ということ。

入学試験のための勉強は、入試日をもって終了することになります。浪人の存在しない中学受験では、間違いなく、そうなります。

これも、保護者の方々が、締切のある仕事を抱えていらっしゃる場合には、イメージしやすくなりますし、あと何日、というカウントが、そこかしこで行われていますから、意識のどこかにとどまっているはずです。

三つ目は、

入試問題は、制限時間内に解いてしまわなくてはならない性質のものである、ということ。

これは、保護者の方々の意識から、欠落しやすいものであり、そのため、受験生にも、受験勉強の初期の段階では、その視点が備わっていないケースが非常に多いのです。保護者の方が、現役の受験生である、あるいは、日常的に、制限時間のあるテストを受けたり、受けさせたりしている、あるいは、制限時間内に処理する仕事に就いている、という特殊な状況にでもいらっしゃらないかぎり、制限時間を意識することは、日常ではまれだからです。

親の意識にないものが、子の意識にないのは当然のことです。

唐突で申し訳ありませんが、クリエートベースのロゴマークは、土星に似たかたちを描いています。

占星術的には、土星は厳格で、真面目で、思慮深い性質を与えるものです。土星は時間を支配しています。土星は自制心、遠慮、制限を与えるだけでなく、倹約、慎ましさ、注意深さという素質ももたらします。

また、土星から意志の強さ、忍耐強く粘り強い性質、冷静さ、不屈の精神、落ち着きを得ることができます。土星は、実務能力の高さ、物事や人をうまく経済的に管理する能力を与えます。

土星の効力は、野心的で、遠大な計画と事業を形にすることを可能にし、そういった計画を実現するのに長い時間をかけることになります。土星が教えてくれる最上の教訓は、自制心、用心深さ、忍耐力、貞節、倹約、瞑想する心であり、そして真価と表面的な見栄をはっきりと区別することです。

この、占星術的な土星の意味が、クリエートベースの目指す、個別指導のイメージであり、それは、三つの時間の管理にもつながっているわけです。

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